ぼたん [花]
ボタンとシャクヤク、これほど似ている花が
氏素性はまったく異なる。ボタンの葉はツヤ
がなく切れ込みがあるが一方はツヤがあり切
れ込みがない。また、ボタンは樹木シャクヤ
クは草。散り際も豪快、一方は最後までしが
みつく。よく観察すると異なる点多々あるが
花の麗しさと魔力はいずれも感心敬服するば
かり。
梅開花 [花]
梅は百花に先駆けて咲く。
年の初めの未だ寒いうちに、ぼさぼさ
するなと移り行く季節の到来を告げる白梅。
ある人は入学のまたある人は年度の纏
めを。早くしないとまにあわないぞ、と
催促されているようで、もうすっかり
落ち着かなくなってなってしまう。
バラ [花]
バラほど多種多様な形で交ばいされ
花の色、姿形と数多くの種類を持つ
ものはそう多くはなかろう。香る品種
だけでもティーの香り、フルーティの、
そしてスパイシーの香りとさまざまだ。
しかしこの大輪の白い花は度々は咲か
ないが一旦咲くと深くて遠い、やさしく
ほのかに、まるで母御のように香る。
バラ [花]
気候のせいもあろうが今年は早くからバラの
生育がいい。例年にない強い日差しと適当な雨天が
幸いしたのかもしれない。葉が伸びる様、こくこく
と緑濃くなり爆発したように咲きだす様は植物の生
命と意気旺盛な活力を感じ、あやかりたくなる。
ぼたん [花]
龍光寺.春牡丹/別名:冨貴草・百花の王・花神
ちりて後
おもかげに立つ
ぼたん哉 /蕪村
49日に訪れる龍光寺の牡丹が鮮やかだ。
今年は客先の庭に咲くボタンをよく見かける。
花色異なる房が揺れあう様は格別だが、それ
ばかりではない。根の皮には漢方生薬として
沈痛解熱、便秘、婦人病に薬効著しい優れもの
なんです。
桜 [花]
お天気のいい日の桜は格別だ。年度末
学校も企業も、また新しい一歩を
歩み始めようとしているときに
これでもか、と言わんばかりに咲く満開の
桜。人生の転機に、また、悲喜こもごもの思い
を抱きながらも眺める桜に
さあ明日もと意気を強くする人も、きっと
多いことだろう。
モクレン [花]
私の怒りは沸点に達した。
断捨離だと騒いでいたカミさんがさもあろう
ことか大事に保存しているヒトの物まで捨て去
ろうとしている。しかも自分の物はほとんど
残してだ、、。すんでの所で食い止めたが危ない
所ではあった。
近所の街路樹白モクレンが満開した。普段目立
たぬ落葉高木、枯れ木に花がついたよう。香り
をたぐるがまだ届かない。しばらくは衆目の的
だろう。
君子蘭 [花]
君子蘭
蘭とは言うが「ラン科」ではない。
南アフリカ地方に産しヒガンバナ科
に属するのだそうだ。家庭の鉢植えで
一度くらいはきれいに咲いたとしても
毎年これほど鮮やかに咲かせるのは
至難の業だろう。主の自慢げな表情も
無理はない。